港町むろらんの魂を集めた公園

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室蘭市入江町の一角、来年のフェリー宮蘭航路開設に向けて急ピッチで改修工事が進められているフェリー埠頭のすぐ近くにある公園を知っていますか?


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「入江臨海公園」という名のその公園には、港町むろらんの魂とも言うべき大切な遺産が多数集められています。そして、室蘭市内ではほぼ唯一と言ってもいいのではないでしょうか。噴水のある広場があります。

この噴水は白鳥の噴水と呼ばれ、かつては美しくライトアップされていて、測量山のライトアップをバックに輝く姿は一時、室蘭を代表するスポットでした。

白鳥大橋や工場夜景がもてはやされるずーっと前から室蘭を支え続けてきたこの噴水が解体されるというニュースが報道されています。

普段は訪れる人も少なく、静まり返っていますが、再びここを多くの人に訪れて欲しい。そんな気持ちを込めて、今回はこの公園をご紹介します。

室蘭の港のあゆみを今に伝える石碑群

入江臨海公園には、港の歴史を記した石碑などの記念物が多数あります。

① 燈浮標
昭和38年から昭和53年まで、湾内に浮かべられ航路標識として利用されていたもの。長年海の安全を守り続けた功労者。

② ホーレス・ケプロン顕彰碑
明治4年に来道し、開拓使頭取顧問として道内開発に尽力したホーレス・ケプロンの功績を称える碑。室蘭港築港をはじめ、札幌までの道路・鉄道開発などを開拓使長官に提言し、室蘭発展の礎を作った。

③ チューブベル(贈室蘭青年会議所)
昭和60年、大洗とのフェリー航路開設を記念して、姉妹青年会議所となった大洗青年会議所と室蘭青年会議所の友情のシンボルとして、同じものが室蘭港と大洗港に設置された。

④ 友好記念の碑
上記チューブベル設置から10年後、室蘭青年会議所設立40周年を記念して、両青年会議所と室蘭市民大洗町民の「不変の証」として建立された。

⑤ 白鳥の噴水
昭和54年に設置された噴水。三羽の白鳥が象られており、「まち」「ひと」「みなと」をあらわしている。

⑥ 「海に生くる人々」文学碑
葉山嘉樹の代表作「海に生くる人々」の舞台となった室蘭石炭埠頭の跡地に、港と石炭に携わった人々の記念に建てられたもの。

⑦ 明治天皇聖跡碑
明治14年、北海道開拓10カ年計画の成果を視察するために明治天皇が来蘭したことを記念して建てられたもの。もともとは室蘭八幡宮下、旧札幌通りにあったが、道路拡幅に伴い当地に移転した。題字揮毫はかの日本海海戦の英雄、東郷平八郎元帥によるものである。

港町むろらんの記憶をとどめる空間として活用を

いかがでしょうか。
明治の開拓の頃から、石炭積み出しの記憶、そして大洗とのフェリー航路と友好の記憶。どれも室蘭、とりわけ「みなと」の大切な記憶が詰まった場所だと思いませんか?

この場所を忘れるということは、そんなむろらんの港の「魂」を失うことと同義に思えてなりません。

いま、10年来の市民の悲願が叶い、室蘭にフェリーが帰ってこようとしているこの時に、先人たちがこの公園にこめた願いを、気持ちを、祈りを、私達は見直すべき時期に来ているのかもしれません。

「港町むろらんの魂を集めた公園」への1件のフィードバック

  1. 何でも壊してしまう事には疑問に思います。絵鞆小学校しかり、もっと考えれば活用できるものばかりだと感じているのは私だけではないはずですよね。

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