[ぷちコラム06] 町名ではない地名:母恋地区編

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室蘭市内の、町名ではないけど、その地区その地区の住人に古くから呼ばれてきた地名。そんな地名を辿ってきたこのシリーズも、久しぶりの追加になりました。

今回は、やや調査が難航した母恋地区をご紹介します。

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母恋地区は、南北に走る大きな沢に沿って発展してきたまちで、6現在の正式な町名では、母恋北町と母恋南町に分かれています。
この地区を貫く大きな2つの通りがあり、一つはバス路線にもなっているバス通り、もう一本は商店街のあるすずらん通りです。
でも、かつてはもっと細かな区分で呼ばれていたようです。

一の沢

母恋地区の人たちは、南西方向にある山に刻まれた沢ごとに、一の沢、二の沢、三の沢と呼んできました。
中でも一番北側にあたるのが一の沢。現在の新富町です。ここには日鋼記念病院があったり、沢の奥には大きなグラウンドがありました。

新富町(母恋一の沢)

二の沢

北から数えて2番目の沢が、その名も二の沢です。場所は、現在の地球岬小学校がある場所、かつて母恋小学校があった場所です。

写真奥、地球岬小から奥にかけてが母恋二の沢

三の沢

北から数えて三番目の沢が、三の沢です。場所は、現在の星蘭中学校がある場所、かつて成徳中学校があった場所です。

写真手前から、奥の星蘭中にかけてが三の沢

清水沢

一の沢から三の沢までをご紹介してきましたが、母恋地区にはもう一つ、大きな沢があります。それが、母恋神社の右手を進んだ先にある、清水沢です。この沢を登った先にはトッカリショがあります。他の沢に比べて大きく開けた清水沢

 

室蘭は昔から、沢ごとに文化が違う「沢文化」と呼ばれてきましたが、母恋という大きな沢の中にも、さらに小さな沢がいくつもあるというのは驚きですね。実は母恋って、実に室蘭らしいまちと言うことが言えるのかもしれません。

北海道むろらんの「いま」をお伝えします。