「室蘭情報」カテゴリーアーカイブ

室蘭は道南から道央になった?

 少し前にX(旧Twitter)で、「室蘭は道南か、道央か」という話題がありました。

 この話、歴史や地理的に考察してみると、いろいろ面白かったので、小話的に取り上げてみたいと思います。

はじめに ~室蘭は道南か、道央か。

 道南・道央という言葉は、内地の方にはわかりにくい表現だと思うので、ざっくりと説明します。

 札幌を中心として、小樽~岩見沢あたりまでと、石狩~苫小牧あたりまでのエリアと周辺エリアを「北海道の中央」という意味で「道央」と呼びます。

 その南というか、南西部分が「道南」。北側、旭川から稚内までとその周辺が「道北」、大雪山~日高山脈の北海道の背骨ラインより東を「道東」と呼びます。ちなみに「道西」という表現はほとんど聞いたことがありません。

 室蘭市は、地理的には道央と道南の境界付近に位置しており、ある時は「道南」だったり、ある時は「道央」だったりします。

 天気予報のエリア分けの時は「道南」に割り振られたり、全道区の企業とかだと、「道南支社」「道南営業部」に割り振られたり、「道南バス」のような「道南」を冠する企業が立地してたりしますね。

 でも、最近は「道央」に割り振られているケースを多く見かける気がします。

 

道央とはどこまでか

 もう感覚的な話ではあるんですが、「札幌の経済圏の影響下」にある地域は道央という意識で良いと思います。

 札幌の企業や大企業の札幌支店・札幌支社の営業エリアであるところは道央って話です。その南側にあるのが道南です。

 そう考えた場合に、この話とは、「流通と交通の発達」が背景にあると考えられます。

 通常、企業は「拠点から日帰りできる場所」には拠点を置きません。今は1泊くらいでも置きませんが・・・。

 かつて、室蘭は「札幌から日帰りすることができない場所」だったので、「札幌の経済圏の外」イコール「道南」に含まれていた可能性が高いと思うのです。

北海道が劇的に「縮んだ」この30年間

 高速道路の「登別室蘭IC」が開設されたのが1986年。それまで室蘭には高速が通じていませんでした。

 そして、JRの高速化の象徴である振り子特急「スーパー北斗」の登場が1994年です。

 道南バスが都市間高速バスを走らせ始めるのも1985年頃から。

 今からは考えにくいことですが、今室蘭と札幌を繋いでいる交通手段のほとんどが、この30-40年の間に高速化されてきたということです。

 それ以前は、札幌との行き来には、もっともっと時間がかかっていたということになるんですね。

 その頃は、室蘭の人口もまだ15万人くらいいた時代で、企業の拠点が多く置かれていました。そうした背景から、「札幌とは別の拠点都市」「別の経済圏」、だから「道南の一部」という意識が強いのではないかと思います。

 ですが、都市間交通の発達に伴って、室蘭に置かれていた拠点はどんどん札幌に集約されていきます。あわせて、人口もどんどん減り、現在は8万人を割っています。すると、現在の室蘭は「札幌経済圏の一部」としか見なされなくなった。だから、「道央エリアの一部」と見なされるようになった。おそらく、そんな感じじゃないかと思います。

 そう考えると、現在室蘭市内にある「道南」を冠する企業は、室蘭の繁栄を今に伝える生き証人と言えるかもしれませんね。

冊子版「古絵葉書で辿る百年前の室蘭」を発売しました!

室蘭港開港150年、室蘭市市制施行100年を記念し、2022年に開催した企画展「古絵葉書で辿る100年前の室蘭展」。

3月には室蘭市市民活動センター、4月には旧室蘭駅舎、7月には室蘭を飛び出し、岩見沢市のそらち炭鉱の記憶マネジメントセンターと、3箇所で開催し多くの方にご来場いただきました。

そこで出展した古絵葉書50点を収録した冊子を制作。2023年4月1日より販売開始しました。

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室蘭の就職先は本当に少ないのか

 先日、北海道新聞に「室蘭の転出超過720人、道内2番目の多さ 20代前半流出、就職先の少なさ影響か」というタイトルの記事が載りました。

 確かに室蘭の人口減の速度はかなり早く、毎年千人以上のペースで人口が減っています。しかし、「就職先の少なさ」が原因ではないのでは? と感じます。

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古絵葉書で辿る百年前の室蘭展 シーズン2(於室蘭駅舎)開催します!

 室蘭市市民活動センターで開催し、ご好評を頂きました「古絵葉書で辿る百年前の室蘭展」ですが、明日4月4日(月)より、場所を変えまして旧室蘭駅舎で開催いたします。

 室蘭市の100年は、日本遺産に登録された「炭鉄港」のストーリーなくして語れません。
 そんな「炭鉄港」の構成文化財の一つである、旧室蘭駅舎でこの展示を行えるのは、大変光栄に思っております。
 快く会場を提供して下さった施設管理者の(一社)室蘭観光協会さま、本当にありがとうございます!

 展示内容は、基本的に活センでやった時と同じですが、それだけでは芸がないので、展示物を2枚追加しました。

 それがこれ。明治42年発行の室蘭港明細図と、その裏面です。
 この地図は、主催者がまだ東京で働いていた頃、東京の国立国会図書館で見つけてコピーを取らせて頂いたものです。
 発行元は室蘭タイムス出版部。この会社は戦時統合で「室蘭日報」に統合され、その後に道内の他の10紙とともに統合されて「北海道新聞」になり、現在に至ります。
 裏面には、当時の市内企業の広告がズラリと並び、中には丸井今井や栗林合名会社(現在の栗林商会)、楢崎平太郎氏(ナラサキグループ創業者)の広告など、現在の僕たちにも馴染みのある名前が見られます。
 おそらく、歴史に興味がある方なら、これだけで小一時間は楽しめるはず。(笑)

 旧室蘭駅舎での開催は4月17日(日)までとなります。お時間とご興味があれば、是非お誘い合わせの上、ご来場ください。

<開催概要>
日 時:2022年4月4日(月)~17日(日)
    (旧室蘭駅舎開館時間:8:30~19:00・期間中無休)
場 所:室蘭市旧室蘭駅舎(室蘭市海岸町1-5-1)

 

企画展「古絵葉書で辿る百年前の室蘭展」開催のご案内

 この度、室蘭港開港150年・室蘭市市制施行100年と、FBページ「むろらん・てのつまち写真館」の開設10周年を記念して、企画展「古絵葉書で辿る百年前の室蘭展」を開催することになりました。

 しばらく前から個人的に、室蘭を題材にした古い絵葉書を収集しているのですが、その枚数が50枚近くになっており、そこに使われている写真も明治末期から大正、昭和初期にかけての大変貴重なものが多いこともあり、個人で楽しむにはもったいないと感じるようになりました。

 現物は百年の歳月を経てセピア色に染まり、紙質も劣化し、そのまま展示するにはちょっと心配な状態です。その上、サイズがハガキサイズですので、細かな部分の判別が難しいため、今回全てスキャンして画像データ化しました。今回はその大部分をA4サイズのパネルにして展示します。

 古絵葉書に記録されているのは、町並みや人々のくらし、港や工場の様子、自然景観など様々です。その中には、日本遺産「炭鉄港」に関連するような石炭積み出し・鉄道・工場の歴史に触れられるものもあります。

 是非、古絵葉書を通じて百年前の室蘭を感じていただき、これから100年の室蘭の未来に思いを馳せていただけたら幸いです。

たくさんの皆様のご来場をお待ちしております。

※今回展示予定の絵葉書は、戦前に発売されたもので、70年以上経過しており、基本的に著作権の保護期間は過ぎていると考えておりますが、万が一本展示により権利を侵害されたとお考えの方がおられましたら、即時に該当画像の展示を停止いたしますので、お手数ですが最下段のお問合せ先にご連絡頂けたら幸いです。

開催情報

日 時:
令和4年3月15日(火)から4月2日(土)まで
※最終日は15時まで

場 所:
FKホールディングス室蘭市生涯学習センターきらん内
室蘭市市民活動センター 展示スペース
(室蘭市中島町2丁目22-1 MAP

主 催:
むろらん・てつのまち写真館(山田 正樹)

フライヤー:
こちらからダウンロードしてください。

お問い合わせ:
myamada@tetsumachi.net

気軽に廃道散策気分を味わう -市道唐松平通線

 以前から気になっていたものの、ずっと散策できずにいた場所があります。室蘭市中央町エリアから、測量山に登る途中から、唐松平の駐車場の脇まで通じる道がそれです。
 上の地図は、Open Street Mapに室蘭市の道路台帳を重ねたものですが、実はこの道、「唐松平通線」と言う市道です。

 現在は、携帯のGoogleマップには記載されておらず、PC版Googleマップではうっすら細線で、国土地理院地図では黒実線、つまり徒歩道の扱いです。


Googleマップ 見えるか見えないかの細線


地理院地図 徒歩道を示す黒実線

もともとは戦時中の軍用道路??

 古い航空写真等を見ると、現在の道道(地理院地図の黄色線の道)ができる前からこの市道は存在し、今よりもくっきり、はっきり写っていることがわかります。


(昭和27年 米軍撮影/国土地理院 地図閲覧サービスより)

 他の道路との対比から考えて、舗装はされてなかったのでしょうが、十分に車が走れる道路だったことが伺えます。そして現在のメインルートである道道は影も形もありません。(私の方で、オレンジの薄い線を引いてるのが現在の道路の位置です。)
 そして、唐松平から絵鞆方面に向かう道は、現在の観光道路のルートと同じ位置に見えています。
 ということは、この道はもともとは「清水町から、唐松平を経由して、増市町・港南町方面に向かうメインルートだった」と言えそうです。

 ただ、戦後すぐのこの時代に、こんな山奥にこんな立派な道路を通す必要性は考えにくいのと、戦時中測量山山頂には海軍の観測所が、女測量山には指揮所があったことから、もともとは軍用道路として整備されたことが想定されます。

 そんな歴史を踏まえつつ、散策の様子をご紹介します。

散策 唐松平から清水町へ

 出発地点は、唐松平駐車場です。
 この日(2021年6月5日)の室蘭は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下にありましたが、屋外での散策ということなのか、ここ唐松平も、近くのマスイチ展望台も、ちょっと離れた道の駅「みたら室蘭」も、車でいっぱいになるほどの人出でした。

 そんな中、唐松平広場には目もくれず、僕は道路脇の藪に注目。

 よくよく注意して見ないと見落としそうな場所に、歩行者専用道路の標識と、踏みつけられたような道の入口があります。
 隣にある四角い看板は、地中に電力線が埋められていることを示すもので。地下に6万6千ボルトもの高圧電流を流すケーブルが埋設されているとのこと。祝津地中線と言うらしいですが、こういうものがあるというのも、かつてこの道が幹線だったのであろうことが伺えますね。

 この踏みつけ道に恐る恐る踏み入れると、そこは木々に囲まれた林道のような雰囲気でした。

 かつては1.5車線分くらいは確保されていた道だったのでしょうが、長年の笹の侵食により、現在は人1人が歩ける分だけ維持されている雰囲気です。
 それでも、廃道化はしておらず、人が歩く分は維持されている感じです。これは恐らく、前述の地中電力線の保守のための通路として維持されている側面もあるのかもしれませんね。

 山側の法面は、コンクリートによる治山はおろか、石垣の一つも組まれておらず、土を掘っただけの状態です。よくこれで法面崩壊とかしないもんだなと感心します。

旧道の途中に佇む地蔵尊

 そうしてしばらく進むと、海側に少し開けた場所があり、そこには一柱のお地蔵様が安置されておりました。

 はい。わたくし、石碑や石仏のたぐいは大好物でございます。(笑) このお地蔵様は、きれいな花が供えられており、今なおここに通って手を合わせている人がいることが伺えます。
 まずはしっかりと合掌し、調べさせて頂くお許しを願ってから、じっくり調べます。

 このお地蔵様は「身代わり地蔵尊」だそうです。その下に碑文が刻まれていました。

昭和三□□□(削れて読めないが後述する裏面から37年か)
九月二十□日□立

唐松の
 崖に立ちます
地蔵尊
吾等が命
 守り給ふと

測量山神社
    講中
 外有志一同

 

で、お地蔵様の裏面です。

一九六二年九月
 星野□一(周一か?)
    彫刻

 

 ここからわかることはあまり多くありません。
 建てた人たちが、「測量山神社講中、外有志一同」と刻まれていますが、「測量山神社」は現存していませんが、かつて沢町の一番奥、測量山の中腹にあった神社です。
(山頂近くに現存する「測量山大神」との関係は不明。もしかしたら拝殿・奥宮の関係だったのかも?)
 「講中」は、江戸時代から使われている言葉で、共通の信仰を持つ集団のことです。なので、測量山神社の崇敬者の方たちが、寄付を募って建てたもの、ということになるかと思います。
 建てられた時期は昭和37年(1962年)。戦後の混乱期を抜けて、室蘭は最盛期に向けて発展を続けていた時代ですね。

 ただ、「なんのために?」が疑問ですね。以外に建立から歴史が浅いので、建立に関わった方がまだ市内にいらっしゃるかも。ご存知の方がいたら教えて下さい。

草に埋もれた、なかよしひろば

 そうして旧道を進んでいくと、木々の間から広場のようなものが見えてきました。

 一瞬、「谷地か?」とも思ったのですが、日当たりもよく、広場のような雰囲気です。
 さらに進むと、分岐があり、広場に降りていく道がありました。この写真は一旦通り過ぎて、振り返って撮ったものです。

 写真の左側のゲートを潜って下っていくと、そこには草が伸び放題の広場がありました。

 後で出てきますが、この旧道の清水町側の入口に、朽ちた「室蘭市なかよしひろば」の看板があります。ここがその「なかよし広場」のようです。

 トイレらしきものも整備されており、どうやら公園のような広場のような場所として整備された場所のようですが、残念ながら草が伸びすぎて子供が遊ぶには厳しそう。
 駐車場も無いようですし、今の世の中でここに子供が遊びに来るのはなかなか難しそうですね。しかし、ここはいつ頃からいつ頃まで使われていた公園なのでしょうね? ここもご存知の方がいれば教えて下さい。

そして清水町側入口へ

 「なかよしひろば」から少し歩くと、終点となる清水町側の入口に到着です。

 ここには前述した「室蘭市なかよしひろば」の看板があります。そして、唐松平側にもあった地中線ケーブルの看板も。
 さらに測量山周辺図の看板がかつてあったのですが、いつの間にか全市の観光マップに変わってました。

 清水町側から入ると、しばらく車が通ったとおぼしき轍が刻まれています。もともとは全線こんな感じだったんでしょうけど、現在は「なかよしひろば」の分岐のところまでしかこの道幅はありません。

まとめ

 というわけでこの旧道を踏破したわけですが、全線人1人が歩ける道幅は維持されており、歩いていて気持ちいい散策路でした。
 それでいて、かつて車が走れる規格の道路だったことが伺える様子もあり、ほど良い「廃道感」は感じられます。

 最近では、廃道歩きを趣味とする方たちもいると聞きますが、ちょっとした気分だけ廃道を感じたいなら、ここはおすすめです。
 所要時間は徒歩で片道15分といったところ。自動車道路の規格なので、勾配もそこまできつくはなく、気持ちよく歩けます。何より市街地から車で5分という手軽さと、唐松平の駐車場が使えるというのもポイントが高いと思います。ご興味があれば是非。

 最後に、今から13年ほど前になる2008年頃にここを歩いた方のブログを見つけたのでご紹介します。この頃はまだここまで笹が侵食してなかったんですね。

参考文献

室蘭の戦跡を訪ねて

主催している勉強会「てつまち講座」で近々歩く予定なので、久しぶりにイタンキ浜からトッカリショまで、室蘭の外海岸の崖の上を歩くトレッキングルートを途中まで歩いてみました。

途中、思うところあって、とある場所を調べてみたら、思った以上の収穫があったので、てつまちブログの記事として残しておきます。


出典:国土地理院 地図閲覧サービス
   OpenStreetMap Contoributors

戦争末期、要塞化されていた室蘭

 二重の湾に囲まれた天然の良港であり、鉄鋼業が栄えた室蘭は、先の大戦当時、戦略上重要な都市であるとして、臨時要塞として整備されつつありました。市内各地には陸海軍の防衛陣地が構築され、八丁平には飛行場が設けられ、陸海軍あわせて3千人近い兵士によって守られていました。

 しかしながら敗色濃くなっていた戦争末期の昭和20年7月14日と15日の2日間にわたり、室蘭は激しい艦砲射撃と空襲を受け、市街地はほぼ壊滅。そして戦争も翌月15日に終戦を迎えました。

 その当時を物語るものとして、市内にいくつか戦跡が残っており、有名なのは小橋内町にある海軍のカノン砲掩体ですね。そして、海からの攻撃に備えていた場所が外海岸沿いに何箇所か残っています。今回現地調査したのも、そんな場所の一つです。

海を睨む半円形の場所

場所は最上段の図を見ていただくとして、上の写真で、一面の笹原の中に、不自然な模様が浮き出している部分があるのがわかりますでしょうか。

この場所が何だったのか、残念ながら手持ちの「アメリカが記録した室蘭の防空(工藤洋三・鈴木梅治著)」にも、そのものずばりの記述が無く、特定には至りませんでした。

ただこの写真で言うと、左下の見切れたあたり(現在ソーラーパネルが並んでいるあたり)に海軍の高角砲陣地があり、また右上の見切れたあたり(現在のユースホステルのあたり)に照空陣地があったので、そのどちらかと連動する施設だったのではないかと思います。

北東側の丸で囲った場所については、接近するのが難しそうなので遠望するのみとしました。

今回は比較的容易に接近できた、南側の2箇所を調査しました。

この時期だから近づけた遺構

今回この散策ができたのは、時期的な理由も大きいです。というのも、この場所はこの通り笹原ですので、夏場はかなり背丈のある笹に覆われます。また、虫も多いです。さらに、このわずかな地面の変化を辿ろうとすると、やはり笹に視界を遮られるのは厳しい。まして、ここは平らな場所に見えますが、海抜100m以上の断崖の上に広がっています。うっかり足を踏み外して崖下に真っ逆さま・・・なんてこともありえます。なので夏場の散策はNG。冬はもっとNGです。(^^;

で、目の前に現れた景色がこれです。

これだけだと、どういう光景なのかわからないと思うので、航空写真で示します。

丸のところから東向きに撮ったものです。なので明確に掘り込まれた道の先に、半円形の平場があるのが見えているという状況です。

上の写真をよく見ると同心円上に跡が見えると思いますが半円形の中心部分には窪みがあり、その中央に一段高い円形の部分があります。それこそ機銃か、サーチライトか、レーダーでも設置されていたかのような跡です。

そして半円形の平場の周囲はやや高く土が盛られ、土塁のような構造に囲まれています。図にすると以下のような感じです。

少し角度を変えて撮った写真が以下です。

実際に見るとよくわかるのですが、写真だと土地の起伏がわかりにくいですね。これは南側の一段高いところから撮ったものです。

そして、ここに上がってみて気づいたこと。南側に同じような構造がもう一個あり、道が通じています。

途中の分岐点が笹で覆われており、道に気づきませんでしたが、笹を3メートルほど抜けると道に出られそうです。

というわけで、途中まで戻り、道があると思われる場所に踏み込みます。

すると道が出現。左に大きく曲がった先には、先程見たのと同じような半円形の平場。

ここも北側の、1つ目の平場と全く同じ構造をしていました。
一体これはなんだろう? 謎は深まるばかりです。

手がかりになりそうなのが、西側にある、ミッ◯ーの耳のような小さな2個の円形の空間。これも土木工事によって作られた形跡がありますので、何らかの付帯施設だったものと思われます。
ここに設置されていたのが機銃とか野砲なら、弾薬を溜めておいたスペースかもしれませんし、あるいはここに詰めていた兵士の休憩スペースだったのかもしれません。

とりあえず今回の調査結果は以上ですが、もう少し文言調査した上で、もう一度ちゃんと調査してみたいですね。

室蘭の人口減と、観光業の可能性

先日、室蘭港立市民大学で講演させて頂いてきました。
今回は、ほぼ初めて接触する層に対するお話というのもあり、観光の話をする前に、「なぜ、今室蘭で観光なのか?」を、少し掘り下げて説明しました。

その説明が割とわかりやすくまとまったように思えるので、一部抜粋してここに掲載します。

減り続ける室蘭の人口と市場規模

室蘭市の人口が今、年にどのくらいのペースで減っているか、おおまかでも把握している人はあまりいないと思います。聞いてみると、今の室蘭の人口を把握していない人も結構いるほどですので。

室蘭市の人口は、約8万3千人です。
正確には、2019年9月末時点で83,289人(住民基本台帳ベース)です。

では、今室蘭市では、年にどのくらいの人口が減っているでしょう? その答えとして、直近10年の人口と世帯数の推移を下に示します。

年度 世帯数 人口 増減
2009年度末 47,835 95,150 △900
2010年度末 47,790 94,216 △934
2011年度末 47,589 93,078 △1,138
2012年度末 47,274 91,726 △1,352
2013年度末 47,069 90,181 △1,545
2014年度末 46,787 88,793 △1,388
2015年度末 46,491 87,569 △1,224
2016年度末 46,101 86,061 △1,508
2017年度末 45,715 84,655 △1,406
2018年度末 45,301 83,150 △1,505

この10年間の平均値を取れば、年1200人ほど。
でも、ここ5年くらいの平均値を見ると、年1500人ペースで減っています。

では、その人口減が本市経済に与えている影響を考えてみましょう。
総務省が毎年調査している「家計調査」によると、定住人口1人あたりが年間に消費する金額は約125万円だそうです。

1500人 × 125万円 = 18億7500万円

年間19億円近く、本市の市場が失われているということです。
こんなことを続けると、年商1億の会社が毎年19社ずつ倒産します。

今、何もしなくても、室蘭は毎年これだけ小さくなっているということです。この状況で若者が未来に希望を持てるでしょうか。

さらに、市は今後、室蘭市の人口が6万人程度になっても大丈夫なように、都市計画などの見直しを行ってますが。。。

人口があと23000人減るということは、このまちの市場規模がさらに290億円近く縮小するということです。

観光を新たな室蘭の産業の柱に

この人口減の問題、室蘭が全国的にも最先端を走ってますが、国も道も課題としてとらえています。だからこそ、国も道も観光立国を唱え、海外からの観光客を呼び込み、それを産業としてこの国を下支えしようとしているのです。国のVisit Japanキャンペーンも、道の観光の国づくり計画も同じです。

でも、僕たち室蘭市民にはなかなか、観光が産業というのはピンと来ません。重工業のまちである室蘭にとって、観光は単価が低すぎるため、なかなか具体的な経済効果が見えにくいのです。

というわけで、観光による経済効果を可視化してみたいと思います。
室蘭市の年間観光入込客数は、2018年度実績で124万人にもなります。それほど観光に力を入れているように見えない現状でも、これだけ来ているのです。しかも、2015年以降、増加傾向です。

例えば、この観光客が一人平均2千円の買い物を室蘭市内でしたら、年間の経済効果は24億8千万円になります。
先程、人口減により年に19億円近く市場が減っていると書きましたが、観光客に2千円、余分に使ってもらえれば、補えるだけのお金が室蘭に落ちるのです。

2千円くらいなら、なんとかなりそうだと思いませんか?
例えば、今年リニューアルした道の駅「みたら室蘭」でランチを食べて、うずらんソフトを食べて、お土産を何か買ってくれたら、ちょうど2千円くらいです。

宿泊ならもっと容易です。宿泊費が1泊1万円近いうえ、泊まるということは夕食を室蘭で食べるということなので。
夕食だと、大人の方なら軽く一杯引っ掛けてもらえれば、すぐ数千円になります。

年25億の売上があれば、年商1億の会社を新たに25社養えます。それぞれが市民を雇用すれば、雇用も生まれ、人口減にも歯止めがかかるかもしれません。

また、観光入込客数が例えば6万人増えて130万人になれば、一人2千円計算でも1億2千万円収入が増えます。

もちろん、製造業に比べれば、その経済規模は小さなものです。でも、すでに来ている観光客に、すでにある地域資源を活用して室蘭でしかできない体験をしてもらい、対価をいただく。そこに大きな資本投入も不要ですし、アイディア次第で個人でも参入できる業種とも言えます。その参入障壁の低さから考えると、若者が自分のアイデアを試すには絶好の土地とも言えるのではないかと思います。

参考データ

 

幌萌町散策

 10連休も折り返した5月3日、天気も回復し暖かくなったので、以前より、やりたいと思っていた散策を決行することにしました。

 それは、幌萌町散策。
 いくつか目的があって、一つ目は「日頃の運動不足の解消」。これはもうカメラ持って歩き回るしかないと思ってるので、今年はとにかく散策します!(笑)
 二つ目は、この写真の「幌萌町の大桜」を見たことがなかったので、見に行ってみたいということ。
 そして三つ目は、「古道『モロラン道』の調査」です。

古道「モロラン道」の調査

 このテーマ、実はずいぶん前から、LocalWiki室蘭のメンバーとの間で話題になっていました。

 きっかけは、明治11年に室蘭を訪れた英国の女性探検家イザベラ・バードの「日本奥地紀行」。この中で彼女は、平取に行った帰りに、鷲別のあたりからこの「モロラン道」に入って元室蘭に辿り着いたと書いています。

やがて私たちは,街道を離れて,土砂降りの中を人の通らぬ小道にそれて行った」(「日本奥地紀行」p466)

 この道は、明治以前から使われていた道で、埋め立てが進み、国道37号線が現在のルートを通るようになるまでは、室蘭の山側(北海道本島側)のメインルートだったのです。

 ただ、実際この道は「七段坂」と呼ばれるほどのアップダウンの激しい道であるため敬遠され、もっぱら元室蘭から絵鞆まで船で渡り、半島側を行く旅人が多かったと聞きます。イザベラも平取に行く時にはこちらのルートを使ったようです。

 過去のLocalWiki室蘭での議論は、以下リンク先をご参照下さい。

 このような経緯もあって、この「モロラン道」の特定は僕の大きなテーマの一つとなっており、実は港北町から本輪西町にかけてのルートはほぼ特定が完了しています。このエリアは旧道が今も市道・生活道としてよく残っており、辿るのも比較的容易です。

 残る未特定ルートのうち、地図調査や航空写真調査で比較的特定できそうだったのが、今回現地調査をした、本輪西町から幌萌町内にかけてのルートだったのです。
 今回はこのルートの特定も目的の一つでした。

古地図による調査

 手持ちの昭和2年の室蘭港湾市街図に、このモロラン道らしきルートが描かれていたので、それをもとに調査をしました。
 モロラン道と思われるルートを青でマーキングしてあります。

次に、このルートを現在の地図に描き入れてみます。

 赤枠は、次に示す拡大図の範囲を示しているものですが、この範囲内で、現道と一致する部分が結構あります。今回の現地調査対象はこの範囲です。

散策開始!

 前置きが長くなりましたが、散策開始です。
 今回のスタート地点は、上の地図の右下、小がね本輪西店の向かい、昔本輪西郵便局のあった角を曲がったところからです。

 この坂道は、中幌萌川の作る小さな谷(沢)を通っており、この沢は昔から「サルカニ沢」と呼ばれているそうです。
 管理人は港北町生まれ港北町育ちですから、坂道と言えば港北中学校に登る坂道クラスの勾配を覚悟していたのですが、意外にゆるやかで拍子抜け。これなら鼻歌交じりでタラタラ歩いてたら全然息も上がりません。
 それでいて、住宅地を過ぎると、唐突に林道感が出てきて、沢にはあちこちにちょっとした湿地があって、様々な草花が咲き乱れ、木々の間には野鳥の鳴き声がこだまして、大層気持ちのいいウォーキングでした。

 季節柄、まだ葉っぱが無いので日光が直接届きますが、夏場葉の生い茂る時期なら、ちょうどいい木陰の散歩道になるのではないかと思います。

 やがて、この時期にしては不自然な緑が視界の奥に見え始めます。どうやら杉が植林されているようです。
 北海道には杉は自生しませんから、杉の木は、ここにかつて開拓に入った人々がいたことを示す重要な手がかりです。
 室蘭市内では、本輪西町にある五平杉や、南部陣屋跡の周囲の杉林などが有名ですね。

中幌萌地区に到着。本輪西側の古道調査

 杉林を過ぎると、すぐに交差点と人家が見えてきます。交差点にある掲示板には「中幌萌町会」とあることから、この地区は中幌萌と呼ばれているようです。

 そして、この三叉路の向こうを横切る道こそが、僕が「モロラン道」と推定している道です。現在地はここです。

 ここで僕は、あるものを探しました。それは、「馬頭観音」などの、古い街道にまつわる石碑などです。大抵、明治以前から続く古道の沿道には、拠点ごとに馬頭観音などが建立されていることが多く、この「モロラン道」でもこれまで、港北町と本輪西町で1基ずつ馬頭観音を見つけています。
 ただ、残念ながらここにはそういったものは見当たらず。ちょっとがっかりしてしまいましたが、それでもここがモロラン道の最有力候補に違いはないので、気を取り直してさっそく、モロラン道(推定)との交差点に立ち、西の方を見てみましょう。

 1車線ほどの太さの舗装道路が西に向かって続いています。では、反対側の東側を見てみましょう。

 沢の底に向かって下っていく道の途中まで舗装道路、途中から未舗装路になっています。
 この未舗装路、かなり気になります。現在の地図・古地図を見比べても、本輪西町へ下る道はここから分岐しているはず。道の曲がっている方角も地図と一致します。

 なんとなく、民家の庭先に出て「ごめんなさい」することになりそうな予感がありつつも、虎穴に入らずんば虎子を得ず! というわけでこの未舗装路をたどってみることにしました。

 沢底まで降りて、本輪西側の尾根に向かう登り口はちょっとしたカーブになってるんですが、このカーブの内側に尋常じゃない数のデリニエーターが。

 ポールに「室蘭市」とでも書いててくれればわかりやすいのですが、残念ながら所属を示すようなものは何もなし。
 ただ、単なる私道にこんなもの大量に設置する意味はあまりないと思うので、このデリニエーター群は、この未舗装路が「市道」であることを示していると思えてなりません。

 ちなみに、この中幌萌地区と本輪西町を結ぶ古道は、現在も室蘭市道「本輪西・幌萌通線」として登録されており、れっきとした現役市道だったりします。

 一応、ここは公道らしいと安堵しつつ、未舗装路をたどります。路面状況は悪化し、軽トラくらいしか通れないだろ、という道幅になってゆきます。

 そして、この写真の奥、左に大きくカーブした先で・・・

 ちょっとした広場的な空間があり、道は途切れていました。慌てて地図を見ると、どうやらこの途中右側のどこかに分岐というか、本線が伸びているらしい。

 ちなみに上の行き止まりの写真ですが、進行方向は北向いてます。でも、地図では南東方向に進まなきゃいけないはず。ということは、さっきの「左カーブ」がすでに本線から離れているということ。なので南側を気にしつつ、少し戻ります。

 うーん。。道があるとすれば、ここかなぁ、と。

 写真だと見づらいんですが、矢印のあたりにうっすら踏みつけた跡が続いているように見えるんですよね。
 ただ、ここを踏破するとなると、本格的な藪こぎになるので、断念することにしました。今回は軽装で藪こぎに耐えられる装備をしてないですしね。

 でも、少なくともここまではモロラン道の一部と推定しても良いように思えました。

幌萌町の大桜

 さて、再び中幌萌地区の交差点まで戻ってきた僕は、今回のもう一つのテーマである、大桜を見に行くことに。ここからだと、100m歩かずに桜のところまで行けます。

 冒頭ご覧頂いた写真と同じ写真です。ちょっと花見には早く、まだ五分咲きくらいの感じでした。
 明日から毎年恒例の太田亜希子さんのコンサートがあるので、それまでにもう少し開いてくれると嬉しいですね。

 樹齢180年超の大桜との対面を済ました後は、どのルートで帰ろうか、と考えます。

 とりあえず想定していたのは、本輪西町に降りるか、古道を辿って幌萌川の沢を下るか、もと来た道を戻るかの3択でした。

 本輪西に降りるのは、先程散策した古道が本輪西に通じていれば、そこを通ってみたいというものでしたが、残念ながら道は藪に消えてました。そして、古道ではない別の新しい道を辿るのであれば、別に本輪西に降りる必要はない。

 となると、もと来た道を戻るか、幌萌川の沢を下るか、です。後者はかなり遠回りになるため、寒かったり、残り体力に自身が無い場合はやめようと思ってましたが・・・ 
 幸い想定以上に暖かく、また風は強めでしたが、むしろ火照った体にはちょうどよく。実に歩いてて気持ちのいい日でしたので、無理せずゆっくりと歩いて、古道を辿り幌萌川の沢を下ることとしました。

 というわけで、三度古道との交差点に戻ります。

古道散策 中幌萌~幌萌川

 先程の交差点に戻り、古道を西へ進みます。
 ちょうど交差点は沢の中にある感じなので、ここからは西側の尾根を越えていく感じになります。
 とは言え、鞍部を越えるので、地形図で見てもせいぜい30mほどの尾根をなだらかに上り下りするだけです。

 古道を歩き始めてすぐに、南側の山林に不思議な看板が。

大昭和製紙株式会社所有地

って本当に!!??

 大昭和は随分前に日本製紙と合併して、今は存在しないはず。紙の原料にするにしても、この程度の山林じゃ全然足りないのでは? 
 この辺りはもともと栗林家、現在は室蘭埠頭株式会社の所有地が多いようなので、もしかしたら、なにか栗林家との間で歴史的な経緯があるのかもしれませんね。

 そうこうしているうちに、道路が未舗装の砂利道に。それこそ牧場の管理道路のような雰囲気になってきたので、おいおい大丈夫か? と自問しつつ前進。

 すると、出てきました。こんな看板が。

 あーあ。落ち葉に埋もれて何書いてるんだかわからない。でも、僕はこの道の進んだ先、向こう側の入り口で同じ看板を見たことがあるので、すぐにピンときました。
 先に出しちゃいますが、これです。

 

この先、避難道路に付緊急時以外の車両の通行を禁止します

 いや、しつこいようですけど、ここって市道ですよね? 公道ですよね? なのに車両通行禁止って。

 まぁ、管理者である室蘭市がそう言っているのでは仕方ありません。でも、今日の僕は、こんなこともあろうかと、徒歩で来ています。徒歩での通行を禁止する、とは書いてないので、そのままスルーして先に進みます。

 古道を進み尾根に出ると、開放的な高原的景観が待っています。広々とした牧草地に、遠く室蘭岳が映えますね。

 先程の林道的景観といい、この高原的景観といい、本当に室蘭って、狭いのにいろんな顔を持ったまちだよなぁとつくづく思います。このまちに生まれて良かった!

 というわけで、古道の散策を続けます。
 実はこちら側の古道ですが、もともとの古道をなぞっているのはほんの200mほど。本来はまっすぐ西を目指すはずの道は、突然進路を変えて北西の方角へ。

 この地図のとおり、すっぱり樹林帯が切れてるんですが、道はどんどん樹林帯の切れ目から離れていく。。

 そして道はぐねぐねと小さなヘアピンカーブを重ねて谷の中へと下っていきます。

 谷底につくと、そこにも牧草地がありますが、やがて笹原に囲まれ、周囲は再び湿地帯に。

 で、そろそろ、本来まっすぐ西進しているはずの古道がこの道と交差するあたりですが・・・ 今越えてきた東側の尾根を見ると・・・ 小さな沢があるので、道があったとしたらここかなぁという感じですが、なんとも断定する材料がありません。

 僕の想像ですが、この道の「付け替え」は、近世以来の「徒歩・馬の道」であったこの古道を、「自動車道路」として整備するために、この尾根に登る部分がどうしてもそのままでは勾配を緩和できなかったのが理由ではないかと感じました。
 この部分、尾根の上からここまで距離が約150mほど。対して高度差が、地形図から読み取った範囲では45mほどあります。これを直滑降で下りてくると、勾配は30%近くになります。とても自動車道として供用できる勾配ではない。
 かと言って、この小さな沢では、つづら折りをする十分なスペースもない。なので、道を上流側に大きく迂回させ、3連のヘアピンカーブを経て勾配を緩和したのではないか。。。そんな気がします。
 歴史の闇に埋もれてしまった真実を掘り起こすのは容易ではありませんけどね。

 さて、一応、想像ではありますが東側の道について結論を付けた後は、西側の陣屋町方面に向かう尾根越えの道探しです。
 これは比較的簡単に見つかりました。

ここですね。わかりますか?

 奥を横切る道に向かって、手前から道が伸びていますね。残念ながら封鎖されてますが。

 奥の道を目で追うと、右側に向かって尾根の上に道が続いていました。航空写真を見ると、この尾根の上に牧場のような施設が写ってますので、今はそこへのアクセス道として活用されているのだと思います。
 これも途中まで市道のはずなんですが・・・ 封鎖している道を辿るのは、また次の機会ですね。

 あとは、再び住宅街=人間の世界に復帰し、国道まで下りたあと、国道を伝って本輪西まで戻りました。

まとめ

 ずっと気になっていながら、ようやく今回散策を結構した幌萌町ですが、やはり「自分の足で歩く」「歩くスピードで見て、考える」ことが、歴史を辿る上でとても重要だなぁと感じました。

 この古道が最も活用されていた時代、人々の交通手段は、自分たちの二本の足か、馬だったわけで。今の自動車が当たり前の感覚とはまったく別次元です。それを辿ろうとした時には、やはり僕らは自動車という文明の力からは下りて、当時の人たちと同じ状況に身を置くことで、初めて見えてくるものもたくさんあるなぁ、と改めて感じた散策でした。

 さて、古道「モロラン道」ですが、今回でおおむね幌萌町内のルートが確定できたかな、と思います。

 あとは幌萌町-陣屋町間(白鳥大橋建設・日石建設に伴う埋め立て・鉄道移設による大規模な地形改変あり)と、西陣屋-本室蘭間(白鳥台造成で大規模な地形改変あり)、知利別町-八丁平-港北町(飛行場建設・八丁平造成で大規模な地形改変あり)と、いずれも大規模な地形改変が行われた場所ばかりなので、その断片をいかに拾えるか、みたいな感じになります。

 引き続き古道調査、進めます!

室蘭市議会の直近4年間の動き

 選挙に向けて、いくつかの切り口で情報を整理してきましたが、今回は直近4年間の市議会の動きについて、まとめてみたいと思います。

 なお、本投稿の意図としては、主権者たる市民の立場で、事実とデータに基づく客観的な判断材料を多くの方に共有することを目的としています。
 特定の候補を批判したり、特定の候補を応援する意図はありませんので、予めご了承ください。

<免責事項>
記載事項については、室蘭市が公表している資料を元に、出来る限り正確に記載するよう心がけておりますが、本内容をもとに損害・支障が生じた場合も、一切責は負いませんので、必ず最下段に示す一次情報を元にご自身で検証の上ご利用下さい。

室蘭市議会の勢力図

 

 地方議会には、国政の「政党」に当たる「会派」というものがあります。市議会議員は考え方の近い議員同士で「会派」を結成し、その会派単位で行動する場合が多いようです。
 また年に一度、代表質問という機会がありますが、これは各会派を代表する議員が質問するものです。

 この4年間、室蘭市議会には5つの会派があり、最大勢力を持っていたのは「市政協同」でした。

 「公明党」や「日本共産党」など、国政でもおなじみの政党名を冠する会派がある一方で、大きな勢力を持っているのは意外にあまり聞いたことのない名前ばかりではないでしょうか。

 室蘭市議会の公式HPに、各議員がどの会派に所属しているのかも公開されていますので、それを整理してみたいと思います。

会派名 議員名 会派名 議員名
市政協同 南川達彦 市民ネット
・むろらん
髙橋直美
黒光ひさ 小田中稔
鈴木和彦 児玉智明
金濱元一 水江一弘
岡田健一 佐藤潤
早川昇三 (故)立野浩靖
古澤孝市

公明党
室蘭市議会

細川昭広
我妻静夫 柏木隆寿
徳中嗣史 砂田尚子
新緑会 早坂博 日本共産党
室蘭市議団
常磐井茂樹
羽立秀光 田村農夫成

各議員の主な質問事項

 それでは、各議員が過去に市議会の場で、どんな質問をしたのかを、「市議会だより」に掲載されたものから拾ってみます。
 なお、「市議会だより」はすべての質問を掲載しているわけではないようです。また、質問の項目だけを見ても内容が判らない場合があるかと思いますので、詳細は「市議会だより」と「市議会議事録」をご参照下さい。

 

 なお、議事録は全部見る必要は無いと思いますが、各議員の発言を一通り見てみることをおすすめします。普段、各議員が議会でどのような立ち振舞や言動をしているかがよくわかります。


南川達彦 議員

所属会派:市政協同  当選回数:2回

  • H27第3回定例会
    • 市内の技術者育成について
    • 給食の麺類提供について
    • 閉校備品の活用について
  • H28第1回定例会
    • (仮称)環境科学館について
    • 高砂・水元小統合について
    • 市外からの就労について
    • 本市の観光振興について
    • アイヌ文化の教育について
  • H28第3回定例会
    • 誇れる室蘭について
    • 生涯学習センターについて
    • 景観保護について
    • 遠征費の補助について
    • 英語教育について
  • H29第2回定例会
    • えきがるセンターの利便性向上について
    • 市場の建て替えについて
    • 観光施設の整備について
  • H29第4回定例会
    • 公共施設適正配置について
    • 起業家支援について
    • こどもの外遊びについて
    • 部活動の支援について
  • H30第2回定例会
    • 市役所・体育館の建てかえについて
    • 認知症の対応について
    • 市職員の地域貢献について
    • 生きがいづくりについて
    • 観光物産開発について
  • H30第4回定例会
    • 子育て情報の発信について
    • 本市の産業振興について
    • 行政改革について
    • 観光振興について
    • 災害対策について

黒光ひさ 議員

所属会派:市政協同  当選回数:1回

  • H27第2回定例会
    • 市民が安心・安全に暮らすために、平和都市宣言をさらに周知する考えは。
    • 女性シェルターの安定運営のため、補助金増額の考えは。
  • H28第1回定例会
    • 障がい者対策について
    • 平和への取り組みについて
    • 多世代同居について
    • 今後のDV対策について
    • 子ども医療費助成制度拡大
    • 市立室蘭総合病院について
    • 教育行政について
  • H28第3回定例会
    • 防災対策の検証について
    • 本市の貧困問題の現状について
    • 子ども食堂について
  • H29第1回定例会
    • 誰もが安心して老いを迎えることができる室蘭について
    • 本市の安心子育てについて
    • (仮称)環境科学館・図書館について
    • 誇れる室蘭に向けた取り組みについて
  • H29第3回定例会
    • 子育て支援について
    • 使用料改定について
  • H30第1回定例会
    • 新たな子育て支援について
    • 環境問題について
    • 除排雪の方法について
    • 投票率向上策について
  • H30第3回定例会
    • 本市の障がい者雇用について
    • 高齢者にとって安心・安全なまちづくりについて
    • 終活について
    • ドメスティックバイオレンス(DV)について
    • 新図書館の運営について

鈴木和彦 議員

所属会派:市政協同  当選回数:1回

  • H27第2回定例会
    • (子宮頸がんワクチンについて)医療支援についての検討はスピーディーな対応が必要で、既に支援事業として取り組む自治体もあるが考えは。
    • 母恋駅近くの母恋橋について、架けかえ工事の方法は。また、時期、期間などを地域住民へ周知する方法は。
  • H27第4回定例会
    • 子育て支援・医療費について
    • 子育て支援拡充・給食費について
  • H28第2回定例会
    • 東京オリンピック・パラリンピックへの取り組みについて
    • 姉妹都市交流について
    • 子どもの屋内遊び場について
  • H28第4回定例会
    • 台風10号の被害状況と対応について
    • 室蘭市営住宅長寿命化計画について
    • 中学校の部活動について
  • H29第2回定例会
    • 観光を考えた港湾計画について
    • 定住・移住対策における税等の軽減について
    • 大沢小学校・天沢小学校の編入統合スケジュールについて
  • H29第4回定例会
    • 子育て世代包括支援センターについて
    • 北海道消防団応援プロジェクトの取り組みについて
  • H30第2回定例会
    • 祝津埠頭の大型クルーズ客船岸壁整備について
    • 住民自治組織報奨金について
    • 人材育成による地域防災力の向上について
  • H30第4回定例会
    • 緑の基本計画について
    • スポーツ施設ストック適正化計画について
    • 学校開放について

金濱元一 議員

所属会派:市政協同  当選回数:4回
※H29年度第1回臨時会において議長就任のため以後質問なし

  • H27第4回定例会
    • 次期総合計画と総合戦略との整合性について
    • 新火葬場建設について
  • H28第2回定例会
    • 本市の財政運営について
    • 新火葬場共同墓建設について
    • 生涯学習センター周辺整備について
  • H29第1回定例会(代表質問)
    • 本市の財政状況について
    • 室蘭市総合戦略について
    • 本市の防災減災対策について
    • 保育士不足の現状について
    • 今後の学校適正配置計画について

岡田健一 議員

所属会派:市政協同  当選回数:3回
※H29年度第1回臨時会まで議長就任のため質問なし

  • H30第1回定例会(代表質問)
    • 市政運営の基本姿勢について
    • 将来を展望した都市機能の充実について
  • H30第3回定例会
    • 平成30年北海道胆振東部地震への対応について
    • 災害廃棄物処理計画について
    • 性的少数者(LGBT)について

早川昇三 議員

所属会派:市政協同  当選回数:2回

  • H27第3回定例会
    • 町内会連合会と町内会、自治会について
    • 地域の見守りについて
    • 少年野球場について
  • H28第2回定例会
    • 室蘭岳山麓総合公園の活用状況について
    • 宿泊研修施設サンパワーについて
    • 電気自動車と燃料電池自動車の活用状況について
  • H28第4回定例会
    • 平成29年度以降の一般会計の財政見通しについて
    • 鉄道遺産について
    • 病院経営と医師確保について
  • H29第3回定例会
    • 避難情報の発令について
    • 大雨災害に対する減災対策の考えについて
    • 中学校の部活動について
  • H30第1回定例会
    • 基金について
    • 定住人口と住宅施策について
    • 観光拠点づくり事業について
  • H30第3回定例会
    • 公共施設の利用者の対応について
    • 港湾分譲地と港湾用地の分区変更について
    • 観光拠点づくりについて

古澤孝市 議員

所属会派:市政協同  当選回数:4回

  • H27第3回定例会
    • イオン室蘭店移転計画について
    • 自衛隊施設等誘致について
  • H28第3回定例会
    • イオン移転計画について
    • 室蘭夜景見学バス事業への支援について
    • 受動喫煙防止について
  • H29第1回定例会
    • 市公用車全般について
    • 町会・自治会加入促進基本条例について
    • イオン北海道の事業計画について
  • H29第4回定例会
    • 公設地方卸売市場について
    • 消防法令違反対象物に係る公表制度について
    • 子どもを守る市民活動について
    • JXTGエネルギー㈱室蘭製造所の製造停止について
  • H30第2回定例会
    • 市立室蘭総合病院について
    • (仮称)室蘭市総合体育館について
    • イオン移転と地方卸売市場の移転について

我妻静夫 議員

所属会派:市政協同  当選回数:5回

  • H27第2回定例会(代表質問)
    • 八丁平問題に対する室蘭市長の責任の処し方は。
    • 本市の経済の見通しは。
    • 7つの戦略「誇れる室蘭」の考え方と推進体制は。
    • 手話条例制定後の環境整備の基本的な考え方は。
    • 選挙権年齢の引き下げに伴う主権者教育の考え方は。
    • シティズンシップ教育の課題と方向性は。
    • 投票率の向上対策は。
  • H28第1回定例会(代表質問)
    • 東日本大震災5年への支援
    • 市長の市政運営と基本姿勢
    • 教育長人事
    • 財政運営について
    • 生涯活躍のまちについて
    • 水素社会の実現について
    • 看護大学の設置について
  • H29第3回定例会
    • だんパラスキー場のあり方
    • 人口減対策
    • 受動喫煙防止策
    • 公衆衛生確保策のあり方
    • 白鳥大橋開通20周年事業
  • H30第4回定例会
    • 誇れる室蘭づくりの基本
    • 高齢社会の福祉政策は
    • 新図書館の指定管理者制度
    • 受動喫煙対策は

徳中嗣史 議員

所属会派:市政協同  当選回数:5回

  • H27第4回定例会
    • フェリー航路について
    • 除雪対策について
  • H28第2回定例会
    • 海外ポートセールスについて
    • フェリーについて
  • H28第4回定例会
    • アセットマネジメントについて
    • 売却市有地の活用について
    • 市の所有する建物について
  • H29第2回定例会
    • 商店街駐車場整備について
    • ポートセールスについて
    • ガントリークレーンの更新について
    • フェリー就航と港まつりについて

髙橋直美 議員

所属会派:市民ネット・むろらん  当選回数:2回

  • H27第2回定例会
    • (国際コミュニティセンターの本庁舎移転について)当初の計画どおり、複合公共施設に移転すべき。再考を求めるが見解は。
    • 高齢者や障がい者などに対応可能な設備や人員の整った福祉避難所は市内2カ所のみであるが拡充の考えは。
    • 市内事業者と帰国後の留学生を繋ぎ、情報を提供するネットワークを作る考えは。
  • H27第3回定例会
    • 協働の取り組みについて
    • 総合戦略策定について
  • H28第1回定例会
    • 障がい者施策について
    • 生涯学習センターについて
  • H28第2回定例会
    • 発達障がいのある方の支援について
    • 学校跡地利用について
  • H28第4回定例会
    • 就学援助について
    • 運転免許の自主返納について
    • 本庁舎の耐震問題について
  • H29第2回定例会
    • 聴覚障がい者施策について
    • 新たな地域コミュニティについて
    • 港湾振興について
  • H29第4回定例会
    • 5歳児検診の実施について
    • 室蘭テクノセンターのコーディネーター確保について
    • 北海道立室蘭高等技術専門学院の奨学金制度拡充について
    • スズメバチの駆除について
  • H30第3回定例会
    • スクールバスについて
    • 「起き勉」について
    • 部活動指導員制度について
    • インバウンドについて
    • 旧室蘭駅舎の活用について
  • H30第4回定例会
    • 災害に強いまちづくり
    • 室蘭高等技術専門学院

小田中稔 議員

所属会派:市民ネット・むろらん  当選回数:3回
※H29年度第1回臨時会まで副議長就任のため質問なし

  • H29第2回定例会
    • 政策決定の「見える化」は
    • だんパラスキー場について
    • 市立室蘭総合病院について
  • H29第4回定例会
    • 動物愛護について
    • 市営住宅のあり方について
    • 港湾計画改訂について
    • 市長の決断のあり方について
  • H30第3回定例会
    • ガバメント・クラウドファンディングの活用について
    • 市営住宅の運用について
    • 地域医療のあり方について
    • スポーツ施設について
    • 今年度のまちづくりに向けた市長の想いについて

児玉智明 議員

所属会派:市民ネット・むろらん  当選回数:3回

  • H27第3回定例会
    • 地域コミュニティ支援と図書館分室について
  • H27第4回定例会
    • 私立幼稚園について
    • 「いじめ」について
    • 入江公園の彫刻像について
    • 民間資金活用策について
  • H28第2回定例会
    • 小学校中学年で英語教育を
    • 組み体操の必要性について
    • 動物愛護条例制定について
    • 婚姻届と出生届について
  • H28第3回定例会
    • 鉄道関係の遺産のついて
    • 地域共生社会の実現について
    • 市民の健康管理について
  • H29第1回定例会
    • 室蘭グリーンエネルギータウン構想について
    • 学習指導要領等改定案について
    • 図書館本館と生涯学習センターの図書機能について
  • H29第3回定例会
    • 大規模盛土造成地について
    • 白鳥の噴水について
    • 白鳥台北公園のモニュメント「あけぼの」について
    • 国際芸術祭開催の可能性は
  • H30第1回定例会
    • 水素社会の実現について
    • 航空機産業参入の可能性について
    • 公設地方卸売市場の移転について
    • クルーズ船誘致について
  • H30第2回定例会
    • 犯罪や非行の防止について
    • 太陽光発電について
    • 文化財保存と活用について
  • H30第4回定例会
    • 国家戦略特区について
    • 図書館白鳥台分室について
    • 市立室蘭総合病院について

水江一弘 議員

所属会派:市民ネット・むろらん  当選回数:6回

  • H27第2回定例会(代表質問)
    • 日本における子供の貧困率は極めて高い。貧困の連鎖を食い止める努力を行う考えは。また、生活困窮世帯の子供たちへの学習支援にどう取り組むのか。
    • (保育料について)第3子以降の無料化ではなく、低所得者への支援に重点を置くべきではなかったか。
    • 市内には、現状と合わない準防火地域指定があり、特に定住対策の計画がある武揚小跡地は早急に見直すべきでは。
  • H28第3回定例会
    • (仮称)室蘭市総合体育館について
    • 市営住宅について
  • H29第1回定例会(代表質問)
    • 持続可能な行財政運営について
    • 港湾の活性化について
  • H29第3回定例会
    • 市役所の建設場所について
    • 体育館の入江運動公園内への移転について
    • 観光行政について
  • H30第1回定例会(代表質問
    • 祝津埠頭の大型クルーズ船専用岸壁建設について
    • エネルギー供給事業について
    • 子供の貧困対策について
    • 北極海航路の誘致について
  • H30第3回定例会
    • JXTGエネルギー室蘭製造所について
    • 学校給食センターについて
    • 民俗資料館について

佐藤潤 議員

所属会派:市民ネット・むろらん  当選回数:9回

  • H27第3回定例会
    • 祝津海洋レジャーランドについて
    • 高齢者移住政策について
  • H27第4回定例会
    • 生活交通路確保について
    • 私道整備の助成率引き下げを
    • 学校行事の貸し切りバス料金値上げ補助を
  • H28第2回定例会
    • 観光誘客抜本的な対策が必要
    • 農業の将来展望は
    • 教員の多忙化対策は
  • H28第4回定例会
    • 目指す職員像は
    • PCB処理後の施設利用は
    • 児童生徒の災害共済掛金の全額公費負担を
  • H29第1回定例会
    • 副市長二人体制の必要性は
    • よき組織機構でよき政策を
    • 人口定住・移住対策に力点を
    • 教員の多忙化の解消は
  • H29第3回定例会
    • 国民健康保険制度の本市のメリット等について
    • 特別支援学級における教員・支援員の配置基準等について
    • 市民の利便性向上、転入者歓迎サービスについて
  • H30第1回定例会
    • 財政基盤確立について
    • 建設工事の平準化について
    • 教職員の過重労働解消策について
  • H30第2回定例会
    • 宮古・室蘭間フェリーについて
    • 廃棄物対策について
    • 水資源環境保全等について
    • 全国学力テスト等について
  • H30第4回定例会
    • 新幹線の交通アクセス
    • 子供の貧困をなくす施策の展望と取り組み
    • 児童生徒の安全対策

(故)立野浩靖 議員

所属会派:市民ネット・むろらん  当選回数:2回
※H29年2月に死去したため、以降質問なし。

  • H27第2回定例会
    • (フェリー航路について)9月に宮古港で開催されるSea級グルメ全国大会への参加意向は。
    • (文化芸術事業について)基金は取り崩しの検討をすべきでは。室蘭ふるさと大使に協力をお願いし、文化芸術に接する機会の拡充を図っていく考えは。
  • H27第4回定例会
    • 空き家対策について
    • 社会総がかりでの教育の推進について
  • H28第1回定例会
    • 観光振興について
    • 文化振興について
  • H28第3回定例会
    • 市有財産の不動産有効活用について
    • 本市の観光振興と拠点整備について
    • 図書館運営について
  • H28第4回定例会
    • 公共施設配置のあり方について
    • 中島スポーツセンターについて
    • 地域医療確保について

早坂博 議員

所属会派:新緑会  当選回数:5回

  • H27第2回定例会(代表質問)
    • 平成26年度から始まった「子育て応援プラン」も2年目を迎え、なお一層の取り組みを期待するが、1年目の成果と平成27年度の重点的に進めていく取り組みは。
    • 世界各地や日本で自然災害が頻発しており、恵まれた立地条件を有する室蘭港に災害派遣で重要な役割を担う自衛隊関連施設の誘致活動を行っていると聞いているが、その進捗状況は。
  • H27第4回定例会
    • 水素のまちづくりについて
    • 公設地方卸売市場について
  • H28第1回定例会
    • 中小企業の振興策について
    • (仮称)環境科学館・図書館について
  • H28第2回定例会
    • 経済再生への振興策について
    • 水素社会への取り組みについて
  • H29第1回定例会
    • 公共施設再編について
    • 水素利用社会について
  • H29第2回定例会
    • 人材不足への対応策について
    • 室蘭市産業振興のあり方について
  • H29第4回定例会
    • 民生委員の定数確保について
    • 学校における働き方改革について
  • H30第1回定例会(代表質問)
    • 行政改革の推進について
    • 今後の公園整備について
  • H30第2回定例会
    • 大型公共施設の整備について
    • 町の衰退に対する今後の取り組みについて
  • H30第4回定例会
    • 新しいまちづくり計画の見直しについて
    • 医療費の適正化について

羽立秀光 議員

所属会派:新緑会  当選回数:10回

  • H27第3回定例会
    • 公共施設の経費削減に向けた取り組みについて
    • 東京事務所について
  • H28第1回定例会(代表質問)
    • 新年度予算と今後の課題は
    • 市立病院の経営について
    • 新電力の導入について
  • H28第3回定例会
    • 室蘭港と宮古港間のフェリー航路の開設について
  • H28第4回定例会
    • 市有地の活用について
  • H29第1回定例会(代表質問)
    • 平成29年度予算と今後の財政運営について
    • 市立病院の医師確保並びに経営全般について
  • H29第3回定例会
    • 室蘭地区水利組合からの提訴について
    • 地方卸売市場の整備について
    • 公共建築物適正化計画について
  • H30第1回定例会
    • イオン室蘭店移転と市場の建て替えについて
  • H30第3回定例会
    • 企業誘致について
    • JXTGエネルギー室蘭製造所撤退問題について

細川昭広 議員

所属会派:公明党室蘭市議会  当選回数:5回
※H29年度第1回臨時会において副議長就任のため以後質問なし

  • H27第2回定例会(代表質問)
    • (公設地方卸売市場について)具体的な対策の実施時期のめどを出しても良いと考えるが、市長の意気込みは。
    • (フェリー航路について)運送業界の雇用に対する市長の認識とその対策について伺う。
    • (共同墓設置について)氏としての今後の取組の進め方について伺う。
    • 高齢者の外出機会の拡大に「ふれあいパス」事業は有効な取り組みであり、検討状況を伺う。
  • H27第4回定例会
    • 公共施設等総合管理計画について
  • H28第1回定例会(代表質問
    • スリムな行政運営について
    • 室蘭市総合戦略の推進について
  • H28第3回定例会
    • 道の駅みたら及び周辺整備について
    • 生涯学習センターについて
  • H29第1回定例会(代表質問)
    • 本市の平成29年度予算編成について
    • 市立室蘭総合病院の運営について

柏木隆寿 議員

所属会派:公明党室蘭市議会  当選回数:3回

  • H27第2回定例会
    • クラウドファンディングによる市民活動団体の活動資金確保を支援する考えは。
    • 公共事業の発注者である本市の取り組みが重要。地元企業の受注拡大などへさらに取り組む考えは。
  • H27第3回定例会
    • 室蘭版CCRC(生涯活躍のまち)構想について
    • 認知症予防対策について
  • H27第4回定例会
    • 育児休業制度について
    • 「健康の駅」について
  • H28第2回定例会
    • プレミアム商品券について
    • 空き家対策について
    • 投票率向上について
  • H28第3回定例会
    • UIJターン事業について
    • 障がい者雇用について
    • 子育て世代への虐待予防に関する取り組みについて
  • H28第4回定例会
    • 行政サービスの利便性向上について
    • 火葬場について
    • 中島スポーツセンターについて
  • H29第1回定例会
    • 不育症について
    • 情報発信のあり方について
    • 体力向上について
  • H29第2回定例会
    • 町内会館への支援について
    • 学校給食におけるアレルギー対応給食について
  • H29第3回定例会
    • 人口ビジョンと総合戦略について
    • 地域交通について
  • H29第4回定例会
    • 7つの戦略と50の取り組みについて
    • 市民との対話について
    • いじめ問題について
  • H30第1回定例会
    • 建設事業費について
    • イオン室蘭店への対応
    • 室蘭市消防団について
    • 電子決済について
  • H30第2回定例会
    • 公営住宅施策について
    • 公共工事発注について
    • 食品ロス削減について
  • H30第3回定例会
    • 防災対策について
    • 中学校の制服等学用品費について
  • H30第4回定例会
    • 地域公共交通網形成計画について
    • 小児がんの早期発見について
    • JXTG㈱室蘭製造所について

砂田尚子 議員

所属会派:公明党室蘭市議会  当選回数:5回

  • H27第2回定例会
    • 今後、予定している複合公共施設や(仮称)環境科学館・図書館、(仮称)総合体育館については、平成29~31年度までの間、建設時期が重なり合うとのことだが、事業費の総額はどのくらいになるのか。また、公共施設整備基金の取り崩しや一般財源及び起債や交付金等の財源内訳は。
  • H27第3回定例会
    • 地方創生の取り組みについて(人口について)
  • H28第1回定例会
    • マイナス金利政策による「らんらん債」の利率について
    • 市の無料相談窓口の拡充について
  • H28第2回定例会
    • 都市計画マスタープラン見直しについて
  • H28第4回定例会
    • 市役所本庁舎について
    • 本市の国際交流について
  • H29第1回定例会
    • 本市の公共施設について
    • 旧絵鞆小学校円形校舎棟について
  • H29第2回定例会
    • 高齢化社会の対応について
  • H29第3回定例会
    • 本市の財政運営について
  • H29第4回定例会
    • 今後の財政運営について
  • H30第1回定例会(代表質問
    • 市長就任7年間の総括と今後の展望について
  • H30第2回定例会
    • 本市の財政運営について
  • H30第3回定例会
    • 立地適正化計画における都市機能誘導施設について
  • H30第4回定例会
    • 市民に寄り添う行政のあり方について

常磐井茂樹 議員

所属会派:日本共産党室蘭市議団  当選回数:5回

  • H27第2回定例会
    • 生活保護制度は人間らしい自立した生活を保障する「制度」となっているか問う。
    • 生活保護基準の引き下げに伴う、これまでの生活扶助費等の削減の影響額、他制度への影響は。
    • 冬季加算が大幅に削減された影響は。
  • H27第3回定例会
    • マイナンバー制度について
  • H27第4回定例会
    • 室蘭市人口ビジョン及び総合戦略について
  • H28第1回定例会
    • 高齢者虐待防止について
    • がん予防対策について
  • H28第2回定例会
    • 国民健康保険料について
    • 建てかえ住宅の激変緩和について
  • H28第3回定例会
    • 生涯学習センター事業者選定結果について
  • H28第4回定例会
    • 就学援助制度について
      学校給食費について
  • H29第1回定例会
    • 一般廃棄物処理基本計画と中間処理施設について
  • H29第2回定例会
    • 入札制度について
  • H29第4回定例会
    • 生活保護制度について
  • H30第1回定例会(代表質問)
    • 憲法改正と核兵器禁止条約について
    • 経済対策について
    • 生活保護制度について
    • 教育行政について
  • H30第2回定例会
    • 国民健康保険制度について
    • 平成30年度の保険料について
  • H30第3回定例会
    • 生活保護基準見直しの影響について
    • 就学援助制度への影響
  • H30第4回定例会
    • 消費税10%への引き上げについて
    • 国民健康保険料について

田村農夫成 議員

所属会派:日本共産党室蘭市議団  当選回数:4回

  • H27第2回定例会(代表質問)
    • 平和憲法を持つ国、平和宣言の町の市民として、憲法9条をどのように考え、若者を再び戦争に送り出さないために何をしなければならないと考えるか。
    • 「高すぎる健康保険料」を「払える保険料」にしてほしいという声が高まっている。保険料を引き下げる考えは。
    • 介護で働く人は給料が安く、担い手が足りないといわれるが、実態把握状況と対応策は。
    • 既に多くの自治体が小学生や中学生までの医療費を無料にしている。保護者へアンケートでも要望の多い、子供の医療費拡大の考えについて伺う。
  • H27第3回定例会
    • 介護保険制度利用の現状について
  • H27第4回定例会
    • 医療・病床削減から住民の命と暮らしを守る施策について
  • H28第1回定例会(代表質問)
    • 平和都市と安保法制及び憲法改正並びに自衛隊基地について
  • H28第2回定例会
    • 公共施設へのポスター掲示基準について
  • H28第3回定例会
    • 時代の要請に答えるごみ処理について
  • H29第1回定例会(代表質問)
    • 平和を守る取り組みについて
    • 子供医療費無料化について
    • 西胆振地域医療構想について
    • 生涯学習センターについて
  • H29第2回定例会
    • 公共施設統廃合のあり方について
  • H29第3回定例会
    • 介護保険制度で命と暮らしをどう守るのか
  • H29第4回定例会
    • 新しいまちづくりは市民が主役で
  • H30第1回定例会
    • 新しいまちづくりの進め方について
  • H30第2回定例会
    • JXTGエネルギー室蘭製造所機能停止後の不安解消について
    • 特別支援教育と放課後児童対策について
  • H30第3回定例会
    • 憲法を地方自治と暮らしに生かす市政について
  • H30第4回定例会
    • 市民の声を生かすまちづくり